vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

マウリス・ガヴィニュ ニュイサンジョルジュ (蔵出し) 1998年

1998年って、つい最近という感覚なのですが、もう10年になるんですね。。。
抜群に美味しいブルゴーニュワインを見つけました。

●マウリス・ガヴィニュ ニュイサンジョルジュexドメーヌ 1998年
ブルゴーニュのブドウ栽培家によって1920年に設立。
ロマネコンティの醸造家として活躍し、自らのワイン造りのため畑を購入したのが始まりです。

徐々に畑を広げ現在は10ヘクタールを所有し、現当主アルノー氏で5代目。
輝かしい経歴を誇りながらも表舞台に出ることはほとんどなく
ワインガイドには今まで掲載ていませんでしたが、ギド・アシェット2005で公開され、瞬く間に名を轟かせました。

栽培はとても評価が高く手作業により収穫され、除梗されます。
低温マセラシオン発酵後、樽に移されます。

ヴィラージュワインの新樽率は5%、プルミエ・クリュは10%、あとは複数年使用樽を使用します。
ジュブレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネなども生産しますが
本拠地ニュイ=サン=ジョルジュのワインは素晴らしい!

プルーン、無花果、紅茶葉などのニュアンス。
熟れたタンニン、心地良い酸が調和し、僅かに感じられるアーシーなニュアンスが魅力です。

赤ワイン 品種:ピノノワール100% 750ml

http://www.yoshidawines.com/product/214


チリ セントラルヴァレー地区 D.O.マイポ・ヴァレー プエンテアルト
Chile Central Valley D.O. Maipo Valley Puente Alto
●ヴィーニャ・アルマビーバ コンチャイトロ&ムートンロートシルト1997年
この国で最も素晴らしいテロワールの一つマイポ・ヴァレーにあり、畑は85ヘクタール。
チリの恵まれた環境とフランスの経験と技術で世界の頂点を狙えるワインを志し、
醸造はコンチャイトロのエンリケ・ティラドと元ムートンのパトリック・レオンで開始されました。
(最高醸造責任者でバロン・フィリップ取締役として会社所有のワインに携わった)

収穫は手摘みで行われ、葡萄は選果場から醸造タンクまで葡萄を傷つけないよう
グラヴィティフロー(重力移動)にて行われます。

アルマビーバはスペイン語で「生き生きとした魂」の意。
モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」に登場する英雄、アルマビーバ伯爵にちなみ名付けられました。
ラベルはチリの先祖へ敬意を表し、マプーチェ(チリのインディオ)文明の宇宙、
地球の展望、マプーチェ族の儀式に用いられた太鼓kultrun(クルトゥルン)がデザインされてます。

※マプーチェ(Mapuche)
チリ中部~南部の先住民の中でビオビオ川以南に居住し「大地の主」という意を持つ。
(なおチリはマプーチェの言葉で「地の果て」を意味する)

1541年以後のスペインの植民地政策にはげしく対抗し、チリ独立後も断続的に抵抗が続き、
1883年に平定され現在150万人がレドゥクシオン(共同体)を形成し生活、
伝統を重んじギジャトゥン(Nguillatun)という祈願の儀式や、様々な宗教的・世俗的な場で
演奏が行われクルトゥルンが用いられる。
皮にマプーチェの世界観が血で描かれ、この民族を象徴する楽器である。


★コンチャ・イ・トロ ~ Concha y Toro★
南米でも歴史のある大規模なワイナリー。
1883年、スペインの貴族コンチャ家のドン・メルチョー氏が、ボルドーから苗を持ち込み畑を開拓。
1923年 サンチャゴの株式市場に上場し規模を拡大。
1933年 ロッテルダムへ初の輸出。
1987年 最高峰ドン・メルチョーをリリース。

★バロン・フィリップ・ド・ロートシルト ~ Baron Philippe de Rothschild★
シャトー・ムートン・ロートシルト、ダルマイヤック、クレール・ミロン、エールダルジャンなど、
ポイヤックの格付シャトーを所有するロートシルト家のネゴシアン部門。
バロン・フィリップの死後、バロニーから現在の名前となる。

サンローラン・ド・メドックに最大10万hlの生産能力を誇る醸造設備を保有し、
ボルドージェネリックのムートン・カデ(Mouton Cadet)、ラングドックのバロナーク(Domaine de Baron'arques)、海外では、チリのエスクード・ロホ(Escudo Rojo)を所有し、
カリフォルニアのロバート・モンダヴィ(銘柄 オーパス・ワン:Opus One)や、
チリのコンチャ・イ・トロ(銘柄 アルマヴィーヴァ:Almaviva)とジョイント生産を行う。

蛇足ですが、オーパス・ツーともいわれるルーチェ(Luce)は
ロバート・モンダヴィ&フレスコバルディ(Frescobaldi)とのジョイントです。
http://blogs.yahoo.co.jp/samuchosamucho/34035983.html

1997年は記念すべき初期の作品。1年を通じて安定した天候に恵まれました。
特に暖かくて乾いた気候は完全に熟した葡萄作りには最適でした。
私が今まで飲んだアルマビーバの中でもベストの作品であるように思います。
http://www.yoshidawines.com/product/914

※カルメネール(Carmen??re)
ボルドーではフィロキセラという害虫でほぼ絶滅も、チリではフィロキセラ以前のまま存続。
メルローと混同され続けましたが、DNA鑑定にてカルメネールと判明しました。
名は「カルミナ=深紅色」に由来し特徴的な濃く美しい深紅の色調を意味するだけでなく、
成熟後に紅葉することから「カルメネール」の名になったといわれます。