vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

フリッツ・ハーク ブラウネベルガー ユッファー シュペートレーゼ 2004

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年輪を刻み凛とした存在感を放つ。

自分には厳しいが、どんな悩みにも応えてくれ清々しく優しき老紳士。
それが「ヴィルヘルム・ハーク」氏のファースト・インプレッションだ。

彼の送り出すワインもまた懐が広い。
ハークは今後も心の拠り所であるだろう。

ドイツ モーゼル地方 ブラウネベルク地区 ~フリッツ・ハーク~
1605年創業。1925年からは、世界的に知られる畑
「Brauneberger Juffer Sonnenuhr」と「Brauneberger Juffer」にちなんで
「Brauneberg」と名前を変えた。
ナポレオンは「モーゼル地区の真珠」と呼んでいたらしい。

「Juffer」は方言で「未婚」や「独身」の意で、この命名には由来がある。

かつて畑を所有していた貴族に三人の娘がいた。
彼女らは、両親の結婚してほしいという願いに従わず、独身で過ごし
献身と愛情はワイン造りへと向けられた。

困った両親は、娘たちへのあてつけだろうか、
畑を「Juffer(乙女という意味をもつJungfrauの方言)」と名付ける。

1957年、父を継承したヴィルヘルムは蔵を世界的銘醸蔵にまで育て上げ、
「Gault Millau」誌「Winemaker of the Year」を受賞した最初の人物。

ハークの哲学は、葡萄を高い集約度に到達させること。
健康的に育てられ、ボトリティス(貴腐菌)をつけずに熟成したリースリングからは、
アルコールや過度の甘さが覆いかぶさらないワインが生まれる。

モーゼルという個性を持ったワインを造ることが喜びだ。
ミネラルと繊細な甘さと軽さ…他では造ることができない」。

長い成熟期が高い糖度とミネラルをもたらし、収穫量も他の造り手より
約30%減らしているため、集約したアロマと果実の香りが高まります。

なお、ヴィルヘルムの息子は「シュロス・リーザー」のトーマス・ハーク。
親子だが佳きライバルである。

訪問時の2002年には彼が自ら急坂のゾンネンウーア(日時計)まで案内していただき
感激したのを昨日のように憶えています。

現在は、次男のオリヴァーが醸造所を引き継ぎ、
2004年の1stリリースから卓越した評価を獲得しました。

生産者HP http://www.weingut-fritz-haag.de/

●ブラウネベルガー ユッファー シュペートレーゼ 2004
Brauneberger Juffer Sp??tlese
ブラウネベルガー ユッファー「乙女」はゾンネンウーアに隣接。
純粋で、繊細なライム、オレンジ、リンゴの甘い香り、
それに芯の通った酸、火打石、リースリング由来のオイリーなアロマが複雑に絡み…踊る。
活力に満ち溢れ、揺るぎなき頑固なまでの一貫性と、全てを包み込む包容力…
ワインスペクテーター93点(Highly Recommended)日本国内には僅か120本上陸。
白 やや甘口 品種:リースリング 残留糖度:63.0g/l 酸度:8.4g/l
750ml 限定12本

●フリッツ・ハーク リースリング カビネット 2000⇒完売
熟成カビネットがお手頃で入荷できました。
ユーロが高騰していない頃に輸入元さんが買付けし、大事にしてきたものです。
それゆえ、この美味しさなのにお手頃な価格!
ハークのリースリングはカビネットといえどもシュペートレーゼクラス。
白 やや甘口 品種:リースリング