vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

ドメーヌ・ユエ ヴーヴレイ 畑違い3種 ル・モン・セック,オーリュー,クロ・デュ・ブール 2007年

夏は白ワインの季節。

以前は「暑くなっても、何が何でも赤ワイン」という方も多かったのですが
お手ごろな価格の白を中心に、店頭でよく売れています。

なぜ白が売れるようになってきたのか?

野菜の多い日本の食卓に親和性が高いのはもちろん、
「白は飲み疲れない。翌日に残らない」
「飲み残しても赤ワインより酸を強く感じない(日持ちが良い)」なんて声もあります。

多様性も見逃せません。

ブルゴーニュを筆頭に世界に拡がるシャルドネ
(最近、チリ・ヴェンティスクエーロのルンボスルがコスパ最高)

他にもボルドーニュージーランドなどのソービニョン・ブラン、
アルザスリースリング、ゲビュルツトラミネール、ピノ・グリ、
南仏 ヴィオニエ、ミュスカ、マルサンヌ、ルーサンヌ、
ドイツ シルヴァーナー、エルプリング、
ピエモンテ コルテーゼ、シチリア インツォリア
ポルトガル ヴェルデーリョ、
日本 甲州
などなど

酸っぱいもの、苦いもの、甘いもの。香りも柑橘系、若草、蜂蜜、ナッツなど
白ワインの世界も奥が深いですが、習うより慣れるのが近道でしょう。

いろいろ試すともっと好きな品種が見つかるかもしれませんよ。


ところで。。。百戦錬磨、いつも白ワインなんて方も時には一歩踏み込んで
「品種」ではなく「畑違い」というテーマで愉しんでみませんか?

土地の特性を引き出すように造れば、畑で味はまったく異なるのです。

ワインファンならドメーヌ・ユエは著名な生産者。

ロワール地方のヴーヴレー村でニコラ・ジョリーと並ぶ評価を得ており、甘みを強調した
現代的な分かりやすい味ではなく、クラシックな酸やミネラル重視のスタイルが特徴です。

1991年より完全にビオディナミですが無農薬は当然と考えており、強調することはありません。

骨格のしっかりした純粋な作品は、巨大な石灰質岩盤の完璧なセラーにて半世紀以上の熟成も可能です。


シュナン・ブラン種から、テロワール別に3種類の白ワインをリリースするなど、
畑への敬意を払ったコンセプトは玄人向きといえるかもしれません。

量産、商業主義を廃した職人、ユエ・レシャンソンの世界は、
どちらかといえばワイン業界の人に偏って認知されています。

「畑によって、そんなに違うの?」

そう思われるかもしれませんが、先日の白ワイン会にて皆さんの
個人的評価を聞く限り、テロワールはとても興味深いものだったようです。

写真のワイン3種は、外観は同じですが、よく見るといずれも2007年産同士で畑違い。

この3種類をテースティングし、改めて「ワインを飲む=液体を通じて大地の恵みを頂く」のだと実感。
50年熟成する理由もわかります。

ロワール地方、ヴーヴレィ(Vouvray)ドメーヌ・ユエ Domaine Huet
●ヴーヴレイ ル・モン・セック  Vouvray Le Mont Sec
●ヴーヴレイ オーリュー セック  Vouvray Le Haut Lieu Sec
●ヴーヴレイ ル クロ・デュ・ブール セック Vouvray Le Clos du Bourg Sec
続きは↓
http://www.yoshidawines.com/product/641


同じビオディナミでも分かりやすい甘みのあるワインは
ドメーヌ・デ・グリヨット ラ・プラント2005年でしょうか。
こちらもお試しください。異なる魅力があります。
http://www.yoshidawines.com/product/336


今回は梅雨に聴きたい1曲。フランスからコラリー・クレモン嬢を紹介します♪

Coralie Clement- L'ombre et la lumi??re
http://www.youtube.com/watch?v=qam1N13ZoIE