vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

南仏ラングドック サン・シニアン地区 ~カザル・ヴィエル~

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フランス ラングドック地方 サン・シニアン地区  ~カザル・ヴィエル~
France  Languedoc  St.Chinian  ~ Cazal Viel ~

ワイナート14号「ラングドックワイン・スーパー・バリュー」部門No1で
南仏隋一の生産者と日本でも認知されるようになってきました。

ローマ時代から開墾がされたという歴史があり、
18世紀までは修道僧によってワイン造りが行われていました。
フランス革命で領地は教会から没収され、近郊で葡萄栽培をしていたミケール家が取得。

1980年よりクリスチアン&アンリ・ミケール夫妻により運営され、
後継者のローラン(ほぼ同年代)は「若くとも美味しい、熟成で更に向上するワイン」を目指す。

ミケール家はこの地にローヌ地方からシラー種を導入し、
痩せた土地に適合させ地域一番種に育てたパイオニア
標高 100~205m、土壌は変化に富み、多くの石が転がっております。


現地は二度訪問しておりますが、彼の熱心な説明に情熱を感じますね。
この地域から世界に通用するワインを輩出することが夢と語ってくれました。

●セルクル・デュ・ヴァン・ブラン (写真なし)
グレープフルーツや、青リンゴ、ハーブを想わせる香りと舌触りの滑らかさ。
爽快なだけでなく、適度にボリュームもあり、飲み飽きません。
レモンを搾った揚げ物、オリーブオイルを使った料理、白いソースの料理に幅広く合います。
白辛口 品種:ソーヴィニヨン・ブラン、ユニ・ブラン、ミュスカ、プチ・グレン

●ヴァン・ド・ペイ・ドック・ヴィオニエ (写真:左から2番目)
まず白い花の香りに誰もが驚きますが、これも葡萄の香りなのです。
通常、南仏のヴィオニエは暖かい気候のため、陽気でやや甘みを感じますが、
甘い香りとは裏腹に凛としている不思議な白。

北部ローヌ「コンドリュー」を想わせる清らかな乙女…
清廉で、このワインを一言で表現するなら「純」でしょうか。
白辛口 品種:ヴィオニエ

●カザル・ヴィエル シラー(写真:左)
紫がかったルビー色。葡萄というよりブラックカラント(カシス)のような
果実香が豊か。滑らかな舌触りに完熟葡萄を感じる。
赤:ミディアムボディ 品種:シラー

●V.V.(ヴィエイユ・ヴィーニュ)ACサン・シニアン (写真:左から3番目)
ブラックペッパーやクローブを連想させるスパイス香、
樽による香りとのバランスがとれています。
樹齢50年以上の古木だけを用いており、長期熟成も期待できます。
タンニンが強く感じる場合は、なるべく翌日に持ち越してください。
赤:フルボディ 品種:シラー・グルナッシュ、サンソー、カリニャン 木樽熟成35%

●キュヴェ・デ・フェ ACサン・シニアン    (写真:右から2番目)
濃い赤紫、収斂性は少なく、濃厚でありながら柔らかい。
このワインを魅力的にするのは10%用いられる白葡萄のヴィオニエ。
柔軟な発想が南仏ですね!コート・ロティと同じ品種構成です。
最初は内向的ですが、グラスの中で可愛がっていると温かい性格を魅せてくれますよ。
畑の近くに妖精(フェ)が住む洞窟があったという言い伝えから命名されました。
赤:フルボディ 品種シラー90%、ヴィオニエ10% ステンレスタンク熟成

●ラルム・デ・フェ ACサン・シニアン(写真:右)
グラスに注いでも、全く透けず深遠な黒い赤。
いわゆる新樽200%による深煎りのエスプレッソ、イチジク、ヴァニラなどの香り、
細かいタンニン、凝縮感、厚みのバランスが優れています。
近隣2村での争いに妖精が憂いた「妖精の涙」というキュヴェ。
赤:フルボディ  品種シラー100% 熟成フランス産木樽にて16ヶ月熟成