vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

ドメーヌ・デュ・プラダ ジゴンダス 1988 20歳のワイン by 富山 吉田酒店

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H2Oの1983年の曲「想い出がいっぱい」
最近もCMで使われるほど、ポピュラーな曲となってますね。

「大人の階段昇る 君はまだシンデレラさ」

この曲ですが、私は成人式に思い出します。


実家にも帰省せず大阪・枚方の本屋でアルバイトをしていました。

店長「吉田くんは実家に帰らへんの?」

吉田「小中学校の旧友と疎遠なので帰っても…。シフト入れといてください」

「構へんけど、ほら好きだった娘と再会とか楽しいんちゃう?」

「いやホンマに何もありませんよ…(ちょっとドキっ)」

「あっ、オグリの有馬記念…外したからカネないんやろ!?貸したろか?」

「何で知ってるんすか…でもオグリの劇走はドラマティックで純粋に感動しましたよ。

金欠が理由じゃありません。」

「成人式行って誰からも声掛けられへんかったら、淋しいんか?
あー、淋しいんやろ~、内気な吉田く~ん♪自分で声かけたらええのに」

「あの…実家に住んでたらまだしも、わざわざ帰省してまで
参加しようとは思わないですよ。それに今が凄く楽しいし。」

こんな感じのやり取りを記憶していますが、当時は本当にそれで良かったと思ってました。

ふと顧みると…やっぱり帰ったら良かったかな…と
後悔の念に苛まれるというか、引っ掛かりがあるんですよね。

どこか強がってたのかな…この感じって分かりますか?

それ以来、一生に一度のイヴェントには参加するようになりました。
抽象的かもしれませんが、参加しなければ何も起きないし
参加したら何かが起こる。(コンパも極力断らないようにしていました)

どこか冷めてる友人などは強引に引っ張るようにもしています。

さて話はそれましたが…


成人式を本年に迎える方の誕生年は1987年か1988年。

酒類業界ではいわゆる「20歳のワイン」が毎年、話題にのぼります。

状況的に缶入カクテルや発泡酒しか知り得ない多くの若者達には、
20年経過したワインをプレゼントされても…

「赤ワインって変わった味だな」と言っちゃうかも知れません^^;

でも、いいじゃないですか。

周囲の大人が「君のこと気にかけてるよ」とシグナルを送ってあげることのほうが大切。


幸せは自分で掴むもの…と気付く頃には、忘れがたい思い出になるでしょう。

フランス コート・デュ・ローヌ地方    France Cotes du Rhone
パスカル ドメーヌ・デュ・プラダ ジゴンダス 1988 Domaine du Pradas Gigondas 1988 
プラダといってもバッグのブランドとは無関係。

パスカルは、1955年にシュロン家によってジュヴレ・シャンベルタンに設立され、
傘下にジュヴレのドメーヌ・デ・ヴァロワイユなどブルゴーニュのドメーヌの他、
ジゴンダスに合計60haのドメーヌ連合体、ヴァケラスにネゴシアンを抱えます。

ジゴンダス1988は2004年までタンク熟成されたもので、20年を感じさせない
活き活きとした果実味があります。樽熟は行っていません。

元社長のドニ・シュロン曰く「この古酒は複数品種のブレンドであり、
長期熟成させた時の複雑さ・美味しさもひとしおです」とのこと。

熟成によるレンガ色が20年を感じさせ、風味も乾燥イチジク、プルーンなど
葡萄のソレとは明らかに異なります。

感動するほど美味しいわけではありませんが、
ライトボディとかフルボディとか、そんな事はどうでもよくなってくるほど
体にス~ッと吸収される一体感が心地よい赤ワイン。20年ってすごい。

品種:GR75%、SR25%、MV5% 限定8本