vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

大人の夏休みに一杯いかが? 夏の岩牡蠣と白ワイン

美食家の間でマリアージュが議論になる牡蠣と白ワイン。

美味しんぼ」では真っ向から否定され、「神の雫」では”樽熟ではないシャブリなら合う”
などと漫画でも度々、採用された題材。

フランスのブロンをボルドーオイスター・バーで頂いたことがあります。
レモンを落としただけの生牡蠣とサッパリしたアントゥル・ド・メールの組合せは絶品でした。
その場に居合わせた酒屋仲間全員が美味しい~♪と会話も忘れ、頬張っていたのを思い出します。

フランスではシャブリや、ロワールのミュスカデなどとも合わせられる牡蠣。
富山の夏は、クリーミーで大きな岩牡蠣が旬。相性を体験してみませんか?

牡蠣は富山の有名鮮魚店 黒崎さんの選定。
暑さを忘れ、夏の夜を皆さんで大いに愉しみましょう。私自身が最も楽しみかも!?

イタリア ヴェネト地方
ビアンカーラ サッサイア 2004(無添加) 
6月のBLOGでも紹介しました。
輸入元完売、当店でも残り僅かですが
ワイン会のために提供いたします。

生産者のアンジョリーノさんが1989年創業以来、
農薬、除草剤を使用しない徹底した自然農法を実践。
しかも「有機肥料」すら撒かず、畑も耕さない。

有機農法ではなく、自然農法なんです。

色はオレンジがかり、無濾過で葡萄の味をしっかり感じる。(オリもある)
SO2無添加ワインは増えていますが、これだけは飲むべき。

疲れた体を癒すためのワイン。岩牡蠣と合わせず、食前酒としてどうぞ。

フランス・ロワール地方
●フォリエット・ミュスカデV.V. 2004  パリ農業コンクール 5年連続金賞 
この地方で牡蠣といえばミュスカデ。ロワール川河口には広大な牡蠣の養殖場がある。

透明感があり、ロワールの青空を想わせる爽快で美しく伸びやかな酸が心地よい。
岩牡蠣の濃厚なテーストに合うのか?試してみましょう(^^

フランス・ブルゴーニュ地方
●ドメーヌ・アニェス&ディディエ・ドーヴィサ「シャブリ」2005 
ルネ・ヴァンサンの親戚で修行もしていた生産者。
フランスでも有名なワイン雑誌、あの『ルヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス』で表紙を飾りました!
特級のレ・クロから150m離れ、水はけの良い斜面にあり、
土壌はシャブリ独特のキンメリジャン(泥灰岩・石灰質)。
樽熟成ではないので、果実味をたっぷり感じるスタイルです。

「シャブリと牡蠣は×」とおっしゃる方は、樽熟成の上級シャブリと合わせてるのかもしれません。

フランス・ブルゴーニュ地方
●ジャッキー・ルナール 「サン・ブリ」2004
シャブリ地区も珍しいソーヴィニョン・ブラン種を使った樽熟成の白!?
サン・ブリという小さな村で、少量造られるレアな品です。

バターやナッツなどの香りを持ち、オイリーな樽熟のワインは
牡蠣に合わない。といわれますが岩牡蠣ならどうなのでしょう。
ミスマッチでも構いません。実際に体験するのが面白いのでは?

さぁ、白ワインと岩牡蠣で夏の夜をゆっくりと過ごしてみませんか。

岩牡蠣がなくなった後の、サービス(赤)

ムーラン・ド・ガサックの定番3種比較(1本ずつしかないので、少しずつ)
フィガロ    2004
●Vdp シラー 2004
●レゼルヴ・ド・ガサック・ルージュ 2004

ラングドックにてムーラン・ド・ガサックは、トップクラスの蔵。

ワイン映画『モンドヴィーノ』で、モンダヴィと対立した経緯が紹介されています。
ファンなら御存知ですよね?

レゼルヴはイギリスの限定顧客にリリースしましたが、2004年産から日本へ初輸入。
もう高齢となった巨匠エメ・ギベール氏の造る残り僅かなキュヴェを皆さんで愉しみましょう。
ガサックの飲み比べは初めての方も多いのではないでしょうか。


★★牡蠣 小ネタ★★

●白ワインと合わせるならレモンを落とすことは、ほぼ必須。
●香ばしいオリーブオイルを数滴垂らすのも効果的。
●スコッチなど数滴たらすのも美味。
●合わせる白は★樽を使わない★爽やかな酸やミネラルがある こと。
●白ワインは殺菌効果が高く、魚介類との組合せは理に適う。
●フランスでは養殖が盛んで、一年中牡蠣を食べる。
●1960~70年にかけ、フランスの牡蠣が病気になり全滅しかけたことがある。
この危機は日本のマガキの輸入によって奇跡的に救われた。

大人の夏休み 「夏の岩牡蠣と白ワイン」
7月23日(日)PM7時開始 税込¥5000
@HOT TOTTO CLUB
いつもの事ながら10名程度となります。
liquors@pいち.coralnet.or.jp 
「いち」のところ数字に変換し、予約メールを。

場所はサイト内mapで御確認ください↓
http://www.hottotto-club.com/shop.html
マスターの日記に、普段は見せてくれない人柄や、
スコットランド帰りの話題が満載。特に6月分は必見ですよ。

青空にかかる雨上がりの虹が待ち遠しいですね。


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