vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

日本酒の賞味期限と保存法

酒屋のFAQとして「日本酒の賞味期限は?」があります。

開封後の酒★
要冷蔵が基本。雑菌汚染、酸化が進むため、熟成ではなく劣化します。
早めに飲み切ってください。(料理酒、ワイン、味噌、醤油など醸造製品は冷蔵が基本)

肉や野菜のように2,3日で鮮度が失われるということはありませんが、
酒も日々変化していきます。オススメは2週間以内でしょうか。
(生酒なら1週間以内、酒質によっては数日)

徐々に香りが失われ、酸味を帯びてきます。(細かい変化にも気づく方はお早めに)

アルコール飲料ですから開封後1年以上経過しても「腐敗」はありませんが、
ハッキリ言うと不味くなってしまいます。


★未開封の酒★

線の細いスッキリした酒の場合、保管状況にもよりますが
製造した頃から半年から一年以内を、目安にするとよいでしょう。

熟成して美味しくなる酒は
●純米、本醸造クラス。未加水である原酒がベター。
●どちらかといえば甘口。
●精白しすぎた米よりも、ほどほどに磨いたもの。

1年や2年経過した酒は熟成が中途半端でなこともありますが、
ちゃんと保管され、約5年以上経過した酒は解脱しますよ(笑

熟成酒は他にはない魅力があります。綺麗に5年以上の熟成が進んだ酒は、
アルコールのアタックが少なく、香りも旨みも乗って私は大好物!

一般家庭で酒の熟成をやろうとすると冷蔵庫の一角を占有し、
家族から顰蹙をかう!?ので、酒屋が販売する熟成酒を購入するのが一番でしょう。

しかし、温度変化の少ない場所(冷蔵庫・セラーなど)で保管されていれば数年~数十年は大丈夫。
仮に20℃以上で保存した場合も、温度変化さえ少なければ綺麗な熟成をします。(紫外線は×)

※常温熟成が必ずしも×というわけではありません。


★生酒の場合★

生酒は要冷蔵で、熟成すると香りとフレッシュさを失いがちですが、
酒質にもよるでしょう。3ヶ月くらい経過するとアルコールの辛さが取れ、
ふくよかな甘い味わいに変化することを好む方もいらっしゃいます。

辛口志向の方は早めに飲み切ったほうが良いでしょう。
(生ヒネといって香りを嫌う方も多いから)

しかし酒は常識で計りきれない部分があるのも事実。というのも…
「生酒を常温で5年放置した酒」を飲んだことがあります。
とろ~んと甘酸っぱい、不思議な旨味のある酒でした。
(蔵の土蔵保管です。一般家庭では…推薦できません)

どのように変化するか分かりませんから、決して真似しないでくださいね(^^;
うーん、熟成の不思議は尽きません。