vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

ドイツのアイスワイン

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凍った完熟葡萄から造られるアイスワイン。(ドイツ語ではアイスヴァイン)

ワイン好きでなくとも一度は耳にした事があるのではないでしょうか?

歴史は200年以上も遡ります。
1794年、ドイツのフランコニアにて世界初のアイスワインが誕生。
その年は予想もしない霜に襲われ、熟した葡萄がそのまま放置されたため、
凍ってしまい処分することになりました。

貧しい農民たちは、捨てるはずの葡萄で僅かなワインを造ったところ、
とても甘みの強い、芳醇なものに・・・
この奇跡的な偶然から生まれたのがアイスワインの始まりだそうです。

11~1月まで摘み取りを遅らせ、葡萄が氷結した時点で素早く摘み取り搾汁、
(水分は凍っても糖や固体成分は凍らない)この濃縮された甘~い雫を発酵させます。

この現場は是非一度見に行きたいもの。(冬のヨーロッパ線は激安だし)


ちなみに、氷結しないで腐敗してしまうなどリスクも大きいんです。
しかも、1982年よりベーレンアウスレーゼ以上のエクスレ度
(エキスの濃さを表す基準・数値が高いほど糖度も高い)を有することが義務づけられました。

そんな危険を冒してまでアイスワインに賭けるのは、生産者にとって別格なものだからでしょうね。

そしてアイスワイン貴腐ワインほど糖度が上がりませんので、
ベーレンアウスレーゼ(BA)やトロッケンベーレンアウスレーゼTBA)など、
蜂蜜的なスィートネスとは異なる端正な酸がある。

これは危険…恐ろしいほど飲みすぎてしまうがやちゃ~(なぜか富山弁)


気温がマイナス10度前後の過酷な労働をしてまで収穫する甘口ワインの芸術。
ドイツが生んだ極上のスィーツは如何でしょうか?


ラインラントプファルツ州品評会金賞
●ルドルフ・ファオス「ウデンハイマー キルヒベルク カベルネ・アイスヴァイン・ロゼ」2004 

珍しいカベルネ・ソーヴィニョンのアイスワイン。2004年が初ヴィンテージです。
カベルネといえば赤ワインで最も愛されている葡萄品種。
12月20日の朝、気温マイナス10度にて収穫されました。

淡いラズベリーのような色で、それをスタイリッシュな透明瓶が引き立てます。
新鮮でフルーティ、甘すぎず、柑橘類やカシスの香りと風味。よく冷やしてお愉しみ下さい。
今後10~20年以上、熟成する力強さもあります。 極甘口 126エクスレ度 


ラインラントプファルツ州品評会金賞
●ルドルフ・ファオス「ウデンハイマー・ゾンネンベルク リースリング・アイスヴァイン・白」2004 

ドイツ・アイスワインの女王がリースリング
アカシア蜂蜜のような甘い香りと目映い黄金色があなたを桃源郷に誘います。
リースリング種ならではの酸もありバランスは抜群で、
このクラスのアイスワインにありがちなクドさはありません。

カベルネ・アイスヴァイン・ロゼ  税込¥3475
リースリング・アイスヴァイン・白 税込¥2980