vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

フランス ロワール フォリエット・ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー V.V.

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気付いたら赤ワインの紹介ばかりだなぁと顧みて、久しぶりに白を。

白ワイン、特にこのミュスカデ(ムスカデ)種は「夏飲み」的なイメージは強いようですが、
意表をついて辛い味付けのお鍋などに白などは如何でしょうか?

フランス ロワール地方 当店直輸入 パリ農業コンクール5年連続金賞 
●フォリエット・ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー V.V. 
「クロ・ド・ラ・フォンテーヌ」2005

ロワールを訪問して最も美しいと思った白。
写真は今より5kgくらい体重が増していたころの自分です(^^;

ミュスカデ種は一般的にさらっとした印象を受けますが、
フォリエットはロワールの青空を想わせる爽やかさと果実が感じられます。

「シュール・リー」とは「澱(おり)の上」の意で、醸造後に澱引きせず5ヶ月以上貯蔵すること。
(一般的に、醗酵後のワインは、澱が沈んだ後、上澄みを別タンクへ移し澱引き)

澱と長い間接触させておくと、澱臭が付くなど劣化のリスクを伴いますが、
澱引き作業中、適度の酸素接触は、新酒の未熟なアタックを消す効果もあります。

「クロ・ド・ラ・フォンテーヌ」は古い井戸(フォンテーヌ・英語のFountain) に由来し、
同家所有の最古樹区画です。V.V.「ヴィエイユ(古い)・ヴィーニュ(木)」は
樹齢55~75年にも達する古木の葡萄だけを用いたということ。
古い樹齢ほど結実が少なく、その分一粒一粒が凝縮した葡萄を実らせます。
若樹より生産効率は落ちますが、高品質なワインが生まれ、
水っぽい他のミュスカデとは歴然と差があるんですよ。

テラ・ヴィティス認定の自然派生産者。無農薬(テラ・ヴィティス)なのは
「ボクたちが飲みたいと心から思えるワインだけを提供したい」という彼らの願いから。

あまりにも素晴らしい出逢いだったので、もう6年以上のお付き合いになります。
記念すべき買い付け第一号生産者であり、今でもあのゴツゴツした手での握手を忘れません。
仕事をする男の手はカッコいい。

爽快な辛口 ¥1344

頻出用語     「シュール・リー」「ヴィエイユ・ヴィーニュ」 憶えておいて損はありません。
間違えやすい品種 「ミュスカ」「ミュスカデル」どちらも異なる品種です。