vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

ヴィティッチオ キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ 2001

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イタリアで有名なワインといえばキャンティで、歌にもなっています。

かつてはキャメルネックといわれる首が長~く、下が藁で編んであるボトルも
25年くらい前にブレークしました。(意外にあれって高額品なんですよ。)

毎年、イタリア国内で最も多い約1億本以上が量産される大消費エリアで
フィレンツェをはじめ、5エリアでサンジョベーゼ種を主体に造られます。

そのうちの約30%が歴史の長い地区「キャンティ・クラッシコ」。
古木から産まれたサンジョベーゼは、少し味わいが深い…はずなのですが…
分母が膨大な分、相当量のクラッシコが安価に出回るのも事実。
これ以上は言わずもがなでしょう。

しかし当然これを反面教師とした生産者が登場します。
残念ながら一部はプレミア価格がついており、価格不相応になってしまいましたが、
この生産者はこれからが楽しみですね。

イタリア・トスカーナ州 ~ファットリア・ヴィティッチオ~
わずか2ヘクタールの小さな畑から1966年創立。
キャンティの生産地でも高品質な「グレーヴェ・イン・キャンティ」にて
2代目のアレッサンドロ・ランディーニが頭角を現しています。

最上級キュヴェの「プルナイオ」だけでなく、弟分のキャンティ・クラシコリゼルヴァにも
低収量で厳選された葡萄を用い、しかも悪い年のワインは蔵出しされません…(葡萄売却?)

一般的な「キャンティ」としては生産せず、卓越した精神性を感じるカンティーナ。

Fattoria Viticcio  Chianti Classico Riserva 2001
●ヴィティッチオ キャンティ・クラシコリゼルヴァ2001(D.O.C.G)
幻のキャンティ・クラシコが待望の再入荷!

ワイン・スペクテーター誌にて高級トスカーナ「サッシカイア(価格1万円以上)」と同ポイントの
94点を獲得し話題性から一瞬で市場から姿を消すことになります。

一昨年テースティングした際、まずキャンティを超越した色に唖然…(@@;
当時、サンジョベーゼらしい酸よりもタンニンが荒く筋肉質でした。

グラスをクルッと回すと、縁から流れ落ちるパープル・レイン。

香りは完熟フルーツそのもので、抜きん出ており相当の可能性を感じました。
高得点ワインにも様々なタイプがありますが、間違いなく長熟で化けるタイプ。

そう考え休ませておきましたが、少しは飲み頃が始まったようです。
僅かにレンガを帯びた色合い、プラムやざくろを想わせるな風味も覘かせます。

タンニンは少々柔らかくなりましたが、それでも2001年は1997年に匹敵する偉大な年。
私は静かに眠らせたく、まだ購入をオススメしません。セラーをお持ちの方ならいいでしょう。

幕は上がったばかり…現在消費するのは惜しい。

赤 フルボディ 品種サンジョベーゼ85%・メルロー15%