vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

金沢 三年熟成 福みりん

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みりん(味醂)は、和料理の調味料だと思われがち。

しかし白酒やお屠蘇の原料として使われる事でも分かるように
元来は飲用だったのです!

江戸時代に清酒が一般的になる前は、「甘みのある高級酒」的な位置付けでした。
それが、江戸中~後期につゆやタレの調味に使われ始め、
徐々にエキスが増すよう姿を変えてゆき、現在の本味醂になりました。
一般家庭で使われ出したのは戦後といわれています。

米麹と蒸した餅米を混ぜ、米焼酎または醸造アルコールを加え60日間程度、
室温近辺で熟成。それを圧搾、濾過して造ります。
熟成時に約14%のアルコールがあり、発酵や雑菌の繁殖が抑えられ、
その結果、糖の消費が減り日本酒より甘くなるのです(4~50%の糖分)。

魚等の生臭さを抑え、食材には味が浸み込み、煮崩れも防ぎます。
糖分が料理に甘みを加え、照焼きの艶を出し、加熱により香りも良くなる。

※酒税のない1%未満のアルコールに、調味料、水飴の糖分など加えた
「みりん風調味料」も販売されていますが別物です。

石川県 金沢市 福光屋
●三年熟成 純米本味醂 福みりん
海外米を輸入し国内に持ち込むメーカーもある味醂業界ですが、
石川県産のもち米を原料にした蒸米、契約栽培の酒造好適米
(フクノハナ)を原料にした米麹に自家製米焼酎を使用した地みりん。

酒造りの始まる10月に仕込んで、酒造りの終る春まで約半年間じっくりと糖化・熟成させます。
御覧ください、この琥珀色!さらに三年以上じっくりと寝かせました。

本物の味醂は自然な優しい甘みで、濃くても上品。
飲んで美味しいだけでなく、エキスが充分なため、
量産品と比較しても使用量は半分程度で済みます。

コストに大差がなかったら、使わない理由がありませんよね^^
当店でもリピート多数の隠れた逸品をお試しください。

原材料:もち米・米麹・米焼酎(糖類不使用) 720ml 税込¥1529

■熟成による琥珀色を眺めながらロックで頂くのも良し、
アイスクリームにかけるのも、意外性のあるスウィーツですね。

清酒や焼酎と割って飲んでも美味しく、江戸時代には「柳陰・やなぎかげ」と呼ばれ、
みりんを焼酎や酒で割り、夏の涼をとりました。粋ですね…。
福みりん1に対し清酒3~4の割合で、冷やしてお愉しみください。

味醂の起源
|羚颪紡減澆靴震淋(ミイリン)という甘い酒が、戦国時代に伝来した説。
現在でも浙江省に蜜酒という糖分20%以上の酒があり、紹興酒酒母(もと)を「淋飯酒」という。
「淋」は、「したたる」の意で「淋しい飯の酒」ではありません。

日本古来の練酒、白酒など甘い酒に腐敗防止として焼酎が加えられた説。
「駒井日記」文禄2年(1593年)がみりん(蜜淋)の名称が記された最古の文献とされ、
「本朝食鑑」元禄8年(1695年)に焼酎を用いた味醂製法が記載されています。

by wikipedia