vintagewinesのブログ

歳を重ねたワインが大好きです(^^)

ドメーヌ・ド・フェラン シャトーヌフ・デュ・パプ2004 パーカー94点

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コート・デュ・ローヌ地方はアヴィニョンあたりからリヨン手前までの
フランス中南部に位置するローヌ河沿い南北200キロの総称。

7つの県におよび、ローヌ両岸に点在する栽培地は気候、風土も色々で、
ワインも赤・白・ロゼ・甘口など様々なワインが生産されます。

中でも最南端のシャトー・ヌフ・デュ・パプ(教皇の新しい城)というワインは面白い。

教皇ローマ法王が14世紀にローマからアヴィニョン教皇庁を移した「アヴィニョン捕囚」。
以来70年も教皇庁がありました。(もちろん現在はヴァチカン)

アヴィニョンから避難するため教皇が建てた別荘地が「新しい城」で街全体が城砦!
中心に教皇庁はあり、クレメント5世自らがブドウ畑を開拓したそうです。
(開拓したのは農民でしょ!というツッコミはなし)

シャトーヌフ・デュ・パプの畑はテニスボール大の石で覆われ、雨量も少なく、
昼の太陽熱を吸収し、夜間に放出するため、完熟葡萄を実らせます(写真右)。
そのためアルコール度も高く、脂身の多い料理や香りの強い肉、スパイシーな料理に合います。

格付けはありませんが、黒9種類、白4種類と13品種の使用が認められる地域は他にないため、
生産者によって違いがある面白いワイン。

今回はその地域におけるシンデレラ・ワインを紹介します。ほぼネットでは完売かもしれません。

フランス コート・デュ・ローヌ地方
ドメーヌ・ド・フェラン Domaine de Ferrand

ワイン造りの歴史は18世紀から。現当主のフィリップ・フェラン氏は、
高樹齢のグルナッシュから生まれる凝縮した果実味を持ち味に、フレッシュでありながら、
豊かな果実味を備え、卓越したワインを醸しています。
近年は常に予約完売…良質のシャトーヌフ・デュ・パプを誇るドメーヌです。

●シャトーヌフ・デュ・パプ 2004 Chateauneuf du Pape 2004
カシス、ペッパー・大地・ミネラルの複雑な香り…グルナッシュ比率が高いので
凝縮しつつも綺麗なフルボディ。葡萄自体のポテンシャルに脱帽…アルコール度14、5%!

平均樹齢なんと、90~100年という古木から生まれる最上クラスの1本で
今回、ワイン・アドヴォケイト誌にて94点という高得点をマーク。

今でもポテンシャルは高いですが、さらに熟成させたほうが良いでしょうね。
熟成のエロっぽさに期待したい。セラーをお持ちの方、これは外せませんよ。
グルナッシュの勉強にもオススメ。
適温15~18度 品種 グルナッシュ95%、シラー+ムールヴェードル5%   

※参考までにワイン・アドヴォケイト誌、2004年産ワインの評価
マルゴー92-94、ムートン91-93